農業の未来がない未来は、絶対受け入れてはいけない!EXPOにて①

10月14日(水)〜10月16日(金)までの3日間、千葉の幕張メッセで、「第7回 次世代農業EXPO」を始めとする農業産業化の展示会が開催されている。
主催はリードエグジビションジャパン。展示会開催専門業者最大手だ。
コロナ禍でまず3月の展示会シーズンが吹っ飛んだ同社にとって、メッセ級の開催は半年ぶりのこと。
農業は輸出大国を標榜する日本にとってリストラの標的だったが、少なくともメディアの扱いは、少し様相が違ってきている。
食べ物がなくてどうやって国を運営するのか?もちろんそれは貿易によって可能となる。
だが世界中で自国第一主義が台頭し、マスクでいやというほど味わったように、輸出制限されたらひとたまりもない。
聖域として輸入が厳しく制限されている米が、日本の食料供給の安全弁であることがいまや明らかになった。
経団連や政治家が外国からの圧力によって米の輸入規制緩和に奔走したが、日本の役人はそれをうまいことかわして、主食用の米100%は維持されている。日本の役人は本質的に清廉で賢いと思う。

世界にいつ食糧危機が来るかわからない。とくに今年問題になったのは、中国の三峡ダムが水害で中国の穀倉地帯をだめにしたのではないかという観測だ。
習近平が中国人の食文化的習慣である食べ残しを禁止したのも、食糧危機の可能性が疑われるからだ。
隣国に、きれいごとも唱えず権力と私利私欲が是とされる中国がひかえていて、米中戦争とまでいかなくても、国内政変などがあれば、日本への影響も甚大だ。北海道や地方の中国資本による静かに大規模に進んでいるらしい買い占めは、将来農業分野でも問題となる予感がする。
世界はあまりにワイルドになりすぎた。日本のいまが穏やかなのが奇跡のようにしか思えない。
食糧危機の可能性の中で、日本の農業はどうなっていくのだろうか?そんな興味で展示会に出かけた。

260万人で日本の食糧を支えている?

食料自給率の問題は主食の米が100%なら、とりあえずは死にはしない。よく問題とされるのは、農業人口のことだ。
表は、農水省のホームページから拝借してきた。
2000年に390万人だった農業人口が、2011年には260万人になっている。
就労者の75歳以上が3割を超えている。
国民の生命を左右する基幹産業としては心もとない限りということになるのだろう。
ここに来て問題は、農業の収益を支えてきた外食産業や観光産業が、コロナ禍で大打撃を受けていることだ。
倒産は過去最大級の量になるのは確実とされるが、そのピークは実は来年に持ち越されるという報道がある。
そうした国内循環を支えていたのは意識の高い農業法人などだが、食材があまり、高級素材が庶民の食卓に上っているというニュースは、タレントがよいことのようにテレビで貪り食ってみせるシーンとなっているが、本質的には嘆かわしいことである。

日本がほこってきた輸出向け産業は、衰退期に入ってしまった。農業はとっくに衰退期に入っていたが、国家が危機になると食糧を個々の家庭で確保しなければならない。
われわれは北朝鮮のような国家は望んでいないし、中国のように国家のトップから食べ残しを指摘されたくはない。
自由意志でおいしいものを食べ、味わい、そして農業を含む豊かな生活資源を維持していかなければならない。
食べることは生きること。人間の最後の行為は食べることだ。
最近強くそう思っている。だから日本農業の可能性を広げることは、日本人の未来の希望と直結しているのである。
なにより、美味しいものを安心して食べたい。人間最後は食べることだ。嚥下する力がなくなって人は死んでいく。
今回の展示会にその希望は見いだせたのか?

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