コロナ不況で思い出したマンション売ってみた話

不動産の価値をみるために、HowMaが役に立つ。
AIが瞬時に不動産の現在価格を推定して出してくれる。
楽待などで収益物件を見ていると、それがどのぐらいの現在価値があるのかわからないので、目安のひとつとするのに非常に便利だ。
似たようなアプローチのサイトもあるが、何分で査定とかいうので住所の概略を入れるのだが、そのエリアで取引したい不動産会社が出てきて、物件情報を入れてボタンを押すと、結局不動産会社に情報が飛んでいく。

その後、すぐ不動産会社の営業マンから電話がかかってきて、鬱陶しいことになる。もっともちょっと郊外の物件となると不動産会社も限られているので、都心ほどは電話は来ない。数年前都心のマンションを売ったときは閉口した。すぐに5〜6社から電話があって、「とにかくメールで簡易査定を」とお願いすると、相場はこのぐらいですというパワーポイント添付のメールが押し寄せるのである。

驚いたのはいきなり訪ねてきた業者がいたことだ。不動産業界では大手のS不動産の営業マンだが、いきなり電話で「ちょっとお伺いしてもよろしいでしょうか?」とあって、もちろん鬱陶しいので、「メールで」とお願いしたが、およそ1時間後、マンション入口のマンションインターフォンに、紺色のストライプのスーツに半沢直樹の意地悪な方に出てきそうなピシッとなでつけた七三ヘアの男性が立っていた。いきなりで腹が立ったが、売るつもりだったので家に通すと、「1週間だけ時間をください。希望金額でまとめてみせます」というので、人間的にはいやなタイプだったが押し切られるようにお願いすることにした。

専属媒介で契約して待つこと1週間。こちらの希望としてはレインズに載せて、住んでいるのに見知らぬ買い手がやってきてお愛想を振りまいたりするのはいやだなと思っていたので、「公開しないで探してくれるなら」という条件を出した。それじゃあ法人とかにしか売れないだろうが、その営業マン、仕事がめちゃできるのか、希望価格+2ケタ万円ぐらいで法人相手に話をまとめてきた。10年以上住み慣れたマンションだったが、あっという間に売れてしまって、あわてて引っ越しの手配した。「草の戸も住みかはる代ぞ雛の家」なんて感慨に浸る暇もなかった。なんと優秀すぎる営業マンだろう、とその時は思った。

で、半年後ぐらいにHOME’Sを見てみると、そのマンションが売りに出ていた。フルリフォームで、売出しが売値に2000万弱プラスになっていたのは驚いた。HowMaで調べても私の売価は適正水準だったので、まあ売れないだろうと思っていたが、都心の物件の需要の強さは想像以上だった。1ヶ月も掲載を待たずに、売れてしまったようだ。この場合、私と売り先の法人の両手取引(双方から手数料をもらう契約)だから、営業マンの稼ぎはけっこうなものと思われる。もっとも庶民の家なのでこの程度だが、これが豪邸や1棟ものとなると不動産業者の稼ぎはえげつないものになるに違いない。

今日、youtubeで不動産投資家がコロナで苦境に陥っているという話があった。コロナ不況で家賃滞納が増えて、サブリースの会社が家賃を大家に振り込まなくなって、銀行ローン破綻が目前に迫っているというのである。不動産投資家はよほどの土地持ちでない限りは、物件購入の銀行ローンと家賃収入の差額が利益になる。銀行ローンの支払いが毎月相当額になるので、億単位の家賃収入があっても、思いの外粗利が少ないのが現状だ。しかし住宅ローンと違って、大家のローンを救おうという機運はまったくない。その点、仲介業はどうなのだろう。あのS不動産のやり手営業マンを思い出したので少し書いてみた。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。